高収入を期待するのではなく、着実に成長に宅建の知識を活かす

宅建と収入の関係

このページでは宅建の資格を取得すると収入がどのように変わってくるかをお話ししたいと思います。私の会社では宅建主任者には一律2万円の資格手当が支給されています。掛ける12ですと1年間で24万円です。宅建の試験勉強では半年ほど苦しみました。しかし宅建を取得したおかげで、いまの会社に勤めているかぎり黙っていても年間24万円が年収に上乗せされます。それだけでも取っておいてよかったなと思っています。

不動産会社には、一定数数以上の宅建主任者が必要であることはすでに述べました。そのため不動産会社では、宅建の有資格者に毎月1万5000円から多いところで3万円ほどの手当を支給している会社少なくないようです。また不動産業界以外でも、宅建の取得を奨励している会社はたくさんあります。そのような企業でも1万円の範囲内で資格手当を支給している会社が少なくないと聞いています。

さて、われわれ会社勤めの仲介業者の場合、収入の額を左右するものは、実は宅建資格の有無よりも個人の業績です。不動産業界の給与システムには、基本給+実績給の形態や、フルコミッション(固定給は無く成約料のみの収入)などさまざまなシステムがあります。

たとえば成約において物件価格の3%が報酬となるフルコミッション制で働いている仲介者の場合。4000万円のマンションを一戸成約すると、手数料はそれだけで120万円になります。1件契約を結びつけると、100万円単位でお金が入ってくるわけです。
こういう対比になりますと、私がもらっている年24万円の宅建主任手当は、塵のようなモノにしか感じられないかもしれません。

アドバイスをしたいのはこうです。宅建の資格を取得すると、不動産業界への就職は有利です。しかし宅建の資格取得を大幅な年収アップと結びつける考えはしない方がいいということです。収入の観点からしますと、不度産業の現場で問われているのは、あくまで営業マンとしてのスキルです。宅建の資格がなくても、年収1000万円を超えるやり手の営業マンはたくさんいます。そのことは覚えておいてください。

ただ、繰り返しになりますが、宅建の資格が仲介スタッフとしてのスキルの向上につながるということは十分に言えます。これから宅建の資格を目指す方には、目先の収入のことよりも、むしろ不動産業界でどのよう順当にキャリアを形成するべきかを大事に試験勉強に取り組んでほしい、と私は思っています。

また、不動産業界で宅建の資格を活かせる仕事は、営業職に限られているわけではありません。賃貸物件の管理など、バックヤードの仕事で宅建の知識を活かし活躍している女性もたくさんいます。宅建の資格は、いろんな意味で地道な成長の助けとなるのです。



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